一般東工大生のブログ

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日本とドイツ、大学生活の違い

大学生活について日本とドイツを比較しながら留学中に感じたことを書いていく。

単位

基本的にはドイツでは日本より単位取得が難しいと思う。というのも日本の大学は一般的に単位を取ることだけを考えれば簡単ではないだろうか?もちろん私自身も東工大以外の日本の大学に通ったことがないので一概には言えない。しかし、他の大学に通う友達の話を聞く限り、過去問とほぼ全く同じ問題がテストに出る等のいわゆるヌルゲーが多いのが日本の特徴な気がする。ドイツではそのような科目はほぼない(少しはあるらしい)。

ドイツではセメスター開始時の単位申請と期末期間前のexam申請があり、後者をしなければ授業の履修をやめることができる。つまり、授業を実際に受けてみてテストを乗り越えれる自信がなければ、履修をやめたり、来年テストを受けたりすることができるのだ。Examの難易度はかなり高く、多くの人がExamを次のセメスターに繰り越すため、ストレートでは卒業しなかったりする。卒業するまでの年数については下の年齢セクションでも書く。

授業へのやる気

日本の学生と同様にやる気のない人もいるが、やる気のある学生の割合は若干高い気がする。特にディスカッション系の授業はそうだ。もちろん言語的な問題で日本人はうまくディスカッションに参加できないというのもあるかもしれないが、それ以上に自信とやる気が違う。知識に加え、自分の意見・考えをしっかり持った人が多いため発言の回数が多い。

ただ、友達の友達情報では試験3日前まで勉強したことがないと言った、日本によくいそうな学生も多くいるらしい。なんならアジア人よりもやる気ない人もいるそうだ。なのでこのセクションの結論はなんとも言えないが正直なところだ。とはいえ、授業中に発言しなければならない回数は圧倒駅に日本より多いと思った方がいい。主体的に授業を受けることが求められる。もちろん日本でもそうだとは思うが。

学費

圧倒的に安い。StuttgartがあるBaden-Württemberg州のみ若干高いがそれでも年40万円以下である。他の州では半年で50000円程度なので気軽に学生になることができる。そのため2回目のMasterを取りにドイツに来る人もちらほら居る。日本の多くの学校と違い、英語での授業も比較的充実しているので、学生生活を送る上ではドイツ語が喋れなくてもそんなに困らない。

留学生

これも圧倒的に多い。理由は学費のセクションでもあげた授業料の安さがある気がする。そのため、ドイツ語が喋れなくても友達を作れる。また、ドイツ人も大体は英語が喋れるので、そこも問題ない。もちろん、ドイツ人だけで固まろうとする人もいるが、日本よりそういう人は少ないように思う。

学生の年齢

日本のように何歳ならほぼ大学〜年生のような概念はないと思った方がいい。普通に20代後半-30代の学生もいる。理由はいろいろあるが大きいのは3つかなと思っている。

1つ目は単位セクションであげたように授業が難しく、習得に時間がかかること。

2つ目は学費セクションであげたように2回目のマスターをしに来る人が普通にいること。また、学費が安いので生き急ぐ必要がないこと。

3つ目は就職のためにインターンを長期でやる人が多いこと。日本と違い新卒一括採用のようなものはないので、スキルがないとドイツでは就職できないことが多い。そのため、半年や一年休学して職場経験を積むためにインターンをしにいく人はとても多い。

住まい

日本では実家暮らしの方が%的には多い気がするが、ドイツはおそらく逆。大学生になったら親元を離れる人が多い。また、日本だったら一人暮らしが一般的かもしれないが、ドイツではシェアフラットのような場所に何人かで同じスペースに住むことが多い。共用のキッチンやシャワーは時に面倒だが、人とのコミュニケーションを産むいい機会にもなる。キッチンでみんなで集まってご飯を作る・食べるみたいな生活は日本ではあまり体験できないものだと思う。

 

全体的にまとめるとかなりドイツ人は日本人に比べてかなりゆったりした学生生活を送っています。自分がしたいことがわかるまでは学生でいようぐらいの気持ちなのではないでしょうか?